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LXC 1.0.0 リリースのお知らせ

2014/02/20

はじめに

LXC チームが LXC 1.0 のリリースをアナウンスできるのは大きな喜びです!

このリリースは、最初の安定版リリースとして位置づけられる重要な節目となるリリースです。コンテナのセキュリティ、ツールの一貫性、ドキュメントの更新、複数の言語に対するバインディングなど、広範囲に渡る改良を提供しています。

60 名を超える人が貢献した、最高の LXC のリリースとなります! この成果は個人のラップトップから、携帯電話、クラウドインスタンスまで多様な分野で目にすることができるでしょう。そして、LXC 1.0 のリリースにより、LXC の利用が更に拡大し、多数の新しいエキサイティングなプロジェクトで利用される事を確信しています。

どのような変更がされ、開発がどのように進んだのかをご覧になりたい場合は、メインリポジトリが GitHub にあります。

新機能について

LXC 1.0 は 10 ヶ月に及ぶ開発と、1000 を超えるコミットからなり、LXC の構造を広範囲に変更する作業を含みますので、このリリースの変更をまとめるのはほとんど不可能に近いですが、以下にハイライトをいくつかあげます:

  • 完全な非特権コンテナのサポート
  • 公開された stable な API (liblxc1)
  • lua と python3 に対する公式の API バインディング (ツリーに含まれます)

  • Go

    ruby
    に対する公式 API バインディング (ソースツリー外)
  • 以下をサポートする柔軟なバッキングストアシステム:
    • standard directories (default)
    • btrfs
    • zfs
    • lvm
    • loop devices
    • aufs
    • overlayfs
  • コンテナのクローンとスナップショットのサポート
  • 不要なコマンドを整理しつつ、より充実したコマンドラインツール
  • 更新され、より充実したドキュメント
  • あらかじめ生成されたイメージを元にしたコンテナの新しい作成方法
  • 人気のあるディストリビューションが動作するコンテナを作成できるテンプレート

LXC の紹介と、1.0 の新機能のいくつかにハイライトを当てたブログ記事のシリーズが こちら で公開されています。

LXC 1.0 は最初の安定版リリースであり、少なくとも Ubuntu 14.04LTS が EOL(end of life) に達する 2019 年 4 月までのメンテナンスが約束されます。5 年を少し超えるサポートですよ!

stable ブランチは別に管理され、必要に応じてバックポートされます。頻繁に 1.0 のバグフィックス版を出す予定なので、各ディストリビューションは単純にそれを使用すれば良く、stable ブランチを自身でフォローする手間を省くことができます。

バグレポートと連絡先

バグレポートは GitHub に提出するようにおねがいします。GitHub のアカウントを作成したくない場合は、メールで適切な メーリングリスト に送ってください。
パッチについても同様です。どちらかというと lxc-devel メーリングリストに直接パッチを送ってもらえる方がうれしいですが、GitHub に直接 pull request を送ってもらっても受け付けます。

LXC 1.0 は、2013 年 9 月にプロジェクトのメンテナが変わってから最初のリリースでもあります。我々は Daniel Lezcano 氏の偉大な業績と、LXC に対する長年に渡る取り組みに感謝の意を表したいと思います。そして彼の新しいプロジェクトの成功を祈ります!

現在のプロジェクトメンテナは Serge Hallyn
Stéphane Graber です。