LXCFS 3.1.2 リリースのお知らせ¶
2019/07/24
はじめに ¶
LXCFS チームは LXCFS 3.1.2 のリリースをお知らせできることをうれしく思います!
我々は、3.1.0 のリリースを 2 度やり直さなければなりませんでした。最初は、問題のある Makefile
が原因で問題のあるリリース tarball が生成されてしまいました。そして、LXCFS 3.0.4 のユーザーの一部に影響するアップグレードの問題を修正するために再びリリースを行いました。
新機能 ¶
/proc/stat
にコンテナごとの CPU 使用率表示を追加 ¶
新しい LXCFS では、cpuacct
cgroup を使って、コンテナごとの実際の CPU 使用率を仮想化して表示できるようになりました。
ロードアベレージ(loadavg
)の仮想化 ¶
LXCFS は /proc/loadavg
の仮想化をサポートしました。cpu
cgroup の情報に基づいて、コンテナに対する実際のロードアベレージを計算します。
cpu クォータに基づく /proc/cpuinfo
内の CPU 表示 ¶
LXCFS は cpu
cgroup と cpu
cgroup で計算されたクォータを使って /proc/cpuinfo
内に表示される CPU を仮想化します。
/proc/meminfo
出力内に存在する swap の無効化が可能に ¶
/proc/meminfo
内の swap 情報の出力を無効化するために -u
オプションを追加しました。
/sys/devices/system/cpu/online
の仮想化 ¶
LXCFS は部分的に sysfs
も仮想化するようになりました。仮想化された最初のファイルは、コンテナごとの /sys/devices/system/cpu/online
ファイルです。
/proc/uptime
へのより高い精度の出力が可能に ¶
/proc/uptime
の計算がより正しく行われるようになりました。
FUSE の nonempty
オプションのサポート ¶
lxcfs
バイナリーに -d
オプションを指定できるようになりました。このオプションを指定すると、lxcfs
はマウントポイントが空でなくても起動します。
バグ修正(翻訳なし) ¶
- bindings: ensure that opts is non NULL
- Makefile: Fix typo in file name
- remove unused functions
- sys dirs do not need to implement 'read' method
- lxcfs: coding style update
- config: Adds RPM spec file.
- config: Adds reload mode to sysvinit and systemd scripts.
- bindings: prevent NULL pointer dereference
- stat: check for out of bound access to cpuacct usage data
- calc_hash(): do not apply modulo LOAD_SIZE
- tests: include missing sys/sysmacros.h header
- bindings: prevent double free
- bindings: better logging for write_string()
- meminfo: set ShmemHugePages and ShmemPmdMapped to zero
- bindings: fix memory leak in calc_pid()
- travis: fix .travis.yml
- bindings: fix memory leak in proc_loadavg_read()
サポートとアップグレード ¶
LXCFS 3.1.2 は、LXCFS の次のフィーチャーリリースまでのみサポートされます。
長期のサポートが必要な場合、2023 年 6 月までサポートされる LXCFS 3.0.4 LTS を使うと良いでしょう。
ダウンロード ¶
- リリース tarball : lxcfs-3.1.2.tar.gz
- GPG シグネチャ : lxcfs-3.1.2.tar.gz.asc